費用と選定
音声カルテの費用をどう見積もるか
音声から診療記録を作るサービスの費用を検討するとき、料金表の金額だけでは比較できません。課金の単位、初期費用、運用で追加になりうる項目を整理し、自院での見積もり方をまとめました。
音声から診療記録を作るサービスの費用は、提示された月額だけでは比較できません。課金の単位が製品によって違い、同じ金額でも使える範囲が変わるためです。
このページでは、見積もりを取るときに確認する項目を整理します。特定の製品の金額は扱いません。自院の条件で見積もるための項目を示します。
前提
ここで扱うのは電子カルテそのものではなく、会話から記録の下書きを作り、既存の電子カルテへ移して使う仕組みです。電子カルテの入れ替え費用とは別の話になります。
課金の単位を確認する
同じ「月額」でも、何に対して課金されるかが違います。
医師の人数 — 使う医師の数で決まる形です。人数が固定なら見積もりやすくなります。
利用量 — 録音した時間や作成した記録の件数で決まる形です。診察件数の変動がそのまま費用に効きます。
施設単位 — 施設ごとの定額です。使う人数が多いほど1人あたりは下がります。
自院の診察件数と、記録を書く方の人数を先に整理しておくと、どの形が有利かが見えます。
初期にかかるものを確認する
月額とは別に、最初だけかかるものがあります。
- 導入時の設定にかかる費用
- 端末やマイクなどの機材
- 既存データの取り込みが必要な場合はその作業
機材は見落とされやすい項目です。診察室の数だけ必要になることがあるため、何室で使うかを決めてから見積もってください。
運用で追加になりうるものを確認する
契約時には出てこないものの、運用に入ってから発生しうる項目があります。
- 使う医師や診察室を増やしたときの追加
- 利用量が想定を超えた場合の扱い
- サポートの範囲と、範囲外の対応が有償かどうか
- 契約期間と、途中で止める場合の条件
特に利用量で課金される形の場合、上限の有無は確認しておいてください。繁忙期に想定を超える可能性があります。
比較の仕方
金額を並べるだけでは判断できません。次の形にすると比較できます。
1. 自院の条件を確定する — 使う医師の人数、診察室の数、月あたりの対象となる診察件数。
2. その条件で各社に見積もりを依頼する — 一律の料金表ではなく、自院の条件での金額を出してもらいます。
3. 1年分に換算する — 初期費用を含めて年額にすると、月額の見かけの差が消えます。
4. 使える範囲を並べる — 同じ金額でも、対象となる診察の範囲やサポートの内容が違います。
効果と併せて見る
費用だけを見ても導入の可否は決まりません。記録の負担がどこで発生しているかを工程で分解し、そのうちどこが変わるかと併せて判断してください。
削減できる時間の見積もりは、他院の数値ではなく自院で測ったものを使ってください。診療科と記録の書き方が違えば結果が変わります。
次に読むもの
コエカルの料金については料金ページに記載しています。導入の可否を左右する条件は向く診療所・向かない診療所を、契約前に確認する項目はFAQをご覧ください。